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微速度撮影(コマ撮り、コマ落とし)とは、被写体の動きを実際よりも速く見せるための撮影方法です。1枚1枚一定の時間間隔をとりながら撮影したフレームを連続で(映画は24コマ/秒、ビデオは30コマ/秒)再生します。たとえば星の動きは非常にゆっくりで、じっとその動きを見ているのはとても無理ですが、微速度撮影すると、北極星のまわりを円を描くように回っているのが良くわかります。雲の動きも同様に、どこから雲ができてどこで消えているのか等おもしろいことがいろいろ見えてきます。通常の時間感覚では捉えにくい動きを映像化する方法です。朝明けや夕暮れは空の色が水色から青色、紺色そして黒へと変わっていくのがきれいですし、夕焼けの赤く焼けていく様子も良く分かります。低い雲から赤くなり始めつぎに高積雲が赤くなり、そして太陽が沈んでからしばらくして一番高い巻積雲が真っ赤に焼けてゆっくりと暗くなっていくという約1時間のドラマを時間を縮めて見ると感動的です。これが微速度撮影です。
映画が誕生したときからある使い古された手法ですが、微速度撮影による映像表現はまだまだ無限にあると思います。今までは単なる時間を縮めただけのおもしろさやこっけいさばかりがもてはやされ、安易な使われ方が多かったと思われますが、たとえば時間を縮めているのにゆったりとした時間を感じさせるような映像とか、劇映画の中の心象風景とか、もっといろいろな表現、使い方があると思います。 CG合成でどんな映像も無理なく作れるようになった時代に逆行しているような撮影方法ですが、実写映像のすばらしさは言うまでもありません。すべて意図された完璧な合成の映像と比べて、実写映像はなぜか繰り返し見ても飽きないと思います。特に星、月、太陽、雲等の空を舞台にした動きのあるドラマはダイナミックです。星風景、星景写真の動画版です。
一晩でワンカットしか撮れないような撮影方法は時代錯誤と言われ、CG合成の可能性にとりのこされ、古いと言われるかもしれませんが、私たちはこだわりを持ってじっくりと自然と向き合い、微速度撮影を続けるでしょう。
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